2020年9月10日に公表された「Announcing Windows 10 Insider Preview Build 20211」によると、Build 20211更新プログラムでは、次の機能追加と修正が行われると発表がありました。
- 「設定」ウインドウに検索ボックスの追加
- ext4などのLinuxファイルシステムにアクセス
- Windows SDKの更新
- その他修正いろいろ
ext4などのLinuxファイルシステムへのアクセス
この中で注目して見ておきたいのは、「ext4などのLinuxファイルシステムにアクセス」。これまでWindowsとして正式に対応してこなかったext4などのLinuxファイルシステムですが、今回発表されたBuild 20211以降は、Microsoftがネイティブサポートとするとのこと。
ext4とは
ext4とは、fourth extended file systemの略で、Linuxのファイルシステムです。ext4は、最大1EiB(エクスビバイト)までのボリュームサイズと最大16TiB(テビバイト)までのファイルサイズをサポートするファイルシステムとしてext3の後継としてでてきました。
最大16TiB??? と言われてもイマイチぴんとこないと思いますが、TiB(テビバイトと読みます。)とは、テラバイトと同じくテラが付いた240バイトを表しています。
TBとTiBの違いは1000倍と換算なのか、1024バイト換算なのかの違いです。数字上では2.4%の違いである為、誤差の範囲ではないか?と言われることがあるのですが、さすがにテラまでくると「塵も積もあれば山となる」の言葉通り、誤差が約10%程にまで積み上がる為、誤差が誤差ではなくなり、思わぬ試算ミスを引き起こすケースがあるので要注意です!
Linuxファイルシステムディスクのマウントの方法
話がすっかり反れてしまいましたが、Build 20211更新プログラム適用以降は、管理者権限で開いたPowersShellからLinuxファイルシステムディスクをマウントすることができるそうです。
コマンドでLinuxファイルシステムディスクのマウント
wsl –mount <DiskPath>
コマンドでLinuxファイルシステムディスクのアンマウント
wsl –unmount <DiskPath>
コマンドで利用可能なディスク一覧を表示
wmic diskdrive list brief
マウントが完了すると、当然のことではありますが、エクスプローラーからもディスクにアクセスが可能になります。
今の世の中、あまり使う機会がないかなぁと思うのですが、あればあるで便利な機能かと思いますので、頭の片隅にこの情報を入れておけば、いざという時に思い出し、便利に使うことができるかと思います。ついでですが、以下に「Windows10のリリース情報」リンクを張っておきます。