先日のre:Iventで発表されたAmazon EKS Anywhere。オンプレでも自宅のラズパイ(Raspberry Pi)環境でも、どこでも動くよといって、ちょっとした話題になっていましたが、AWSより公式に「2021年にリリースする」と発表がありましたので、簡単にまとめてみます。

Amazon EKS Anywhere

Amazon EKS Anywhereとは、公式ページによると「EKS Anywhere provides an installable software package for creating and operating Kubernetes clusters on-premises and automation tooling for cluster lifecycle support.」とあります。

つまり、オンプレでKubernetesクラスタを作成して利用することができるソフトウエアパッケージとクラスタライフサイクルサポートの自動化ツールを提供してくれるということのようです。

ラズパイ(Raspberry Pi)とKubernetesでつくる自宅マイクロクラウド

因みに、Kubernetesはオフィス内のベアメタル環境や自宅にこっそり積み上げているラズパイ環境でも簡単に“自作マイクロクラウド”を構築し、稼働されることができます。

※とくにラズパイ(Raspberry Pi)である必要はありません。(;’∀’) 仮想環境でもOKです。

では、Amazon EKS AnywhereとKubernetesの違いは何でしょう?

Kubernetesディストリビューション

まだ、詳しい発表がありませんので、何とも言えないというのが正直なところですが、Amazon EKS Anywhereは、AWSから提供する「Kubernetesディストリビューション」という位置づけでリリースされるようです。

AWSによる完全なサポート、AWSによる高い信頼性”を標榜し、パッケージの特長としてアピールしていますので、Kubernetesユーザーの取り込みの他、オンプレミスへ触手を伸ばすキッカケをといった未来を見ての今回のリリースなのかもしれませんね。

gitには、EKS-Distro という名称で

既に、gitには、”EKS-Distro”という名称で、「Kubernetesディストリビューション」が公開されています。

https://github.com/aws/eks-distro