世界の稼ぎ頭がコロナで激変したとnikkei.comが伝えています。

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同記事の中で、世界の主要企業が発表した四半期の純利益を集計したランキングしたものを発表し、IT・半導体関連が躍進したと報じていますので、さっそくその中身を見てみました。

中国の銀行の世界的躍進

詳しい中身については記事をみてもらうとして、気になった動きとしては、ランキンングの3割程度をIT・半導体関連が占めているものの、その間にしっかりと銀行が入り込んでいるということでしょうか。中でも、5位に中国工商銀行、7位に中国銀行、13位に中国農業銀行がランクインしている中国の銀行の躍進には本当に目を見張るものがあります。

中国の銀行は日本国内ではほとんど知られていませんが、中国の銀行は2003年頃から中国政府主導による資本注入や再編が進められ短期間で企業体質の改革が進められ、2007年頃には中国の銀行は健全性・収益性からみても国際上位優良銀行に数えられるようになりました。そして、近年、彼らが推し進めているのは、中国グローバル戦略の担い手として海外銀行の買収を積極的に行っています。それと、世界でも最先端を走っていると言われる中国のFin tech事情も気になるところですので、近々、中国のFin techを調査してみたいと思います。

気になる半導体業界 米中対立の影響はどこまで及ぶのか??

そして、もうひとつ気になるのは23位にランキングしている台湾積体電路製造(TSMC)です。台湾積体電路製造(TSMC)は台湾新竹市にある法人ですが、この会社は中国のファウンドリ(半導体デバイスの製造工場)であるSMICなどとの結びつきが強く、米中対立によってトランプ政権からの制裁の影響が今後及ぶのかなどの噂が出回っています。

TSMCはランキングにでも出ている通り、AMDなどのファブレスメーカーの業績の絶好調に支えられ、今や飛ぶインテル?を落とす勢いの企業となりましたが、気になるのはやはりトランプ政権の対中制裁の影響が今後どのように及ぶのか???この点については今後も業界がどのように動くのかを注視していきたいと思います。