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Chrome 90 hit beta.
Chrome 90がBetaになり、Chromeプラットフォームステータスによると23もの特徴があるとして、紹介されていましたので、気になる“特徴”ピックアップして簡単にまとめておきます。
📣 Chrome 90 (ninety!) hit beta.
— Chrome Developers (@ChromiumDev) March 15, 2021
Which means AV1 Encoder for WebRTC is here 🎉
Please check this post for additions and deprecations.https://t.co/9gyhzgt8rR
AV1エンコーダー
Chrome 90 Betaの最大の売りなのが、AV1エンコーダーですね。AV1エンコーダーは、”WebRTC”が目指す仕様統合を念頭にしつつ、ビデオ会議用に最適化を実装したものです。今回の大きな特徴は、以下の通りです。
- 他のビデオコーディングよりも優れた圧縮効率。
- 帯域幅の消費削減、30kbps以下の体帯域幅のネットワークユーザーへのビデオの提供
- VP9やその他のコーデックと比較し大幅に向上した画面共有効率
WebRTCとは
]WebRTCとは、「ブラウザ、モバイルプラットフォーム、IoTデバイス向けのリッチで高品質なRTPアプリケーションを、開発できるようにし、共通のプロトコルセットで通信できるようにすること」を目的としたプロジェクトで、ウェブブラウザやモバイルアプリケーションのシンプルなAPIを経由したリアルタイム通信(RTC: real time communication)とピアツーピア通信によるボイスチャットやビデオチャットなどの仕様の標準化を目指し活動しています。
最近の一番大きな話題は、「WebRTC is now a W3C and IETF standard」。WebRTCがW3C及びIETF標準になったことでしょう。
HTTPポート554のブロック
NATスリップストリーム2.0アタック緩和策として、Port554へのHTTP/HTTPS及びFTPサーバー接続をブロックしています。
以前のChromeでPort554のブロックを実施した際には、利用ユーザーからのクレームによりPortを解放した経緯があったようですが、github/whatwg(ワットダブリュジー)/fetchなどでPort554ブロックへのコンセンサスを得たということで、554のブロックに至ったようです。
CSSアスペクト比補完
アスペクト比プロパティを使用することによって要素に幅と高さの何れか1つを指定するだけで、他のサイズを自動的に計算してくれます。
宣言型シャドウDOM
JavaScriptを使用せずにHTMLのみでshadowrootを作成することができる宣言型APIです。このAPIを使用することで、Shadow DOMを使用するWebコンポーネントでSSR(サーバーサイドレンダリング)も利用できるため、shadowrootのアタッチにJavaScriptを必要とせずにレンダリングされたコンテンツを画面上で素早く取得することができるようになるとあります。
- Shadow DOMは、Web Components関連の機能です。
- shadowrootはDOMオブジェクトの一種です。
他にもいくつか気になる点があるのですが、今回はこの辺にしておきます。
今日も一日頑張りましょう!