Githubから「Octoverse: The state of open source and rise of AI in 2023(直訳:Octoverse: 2023 年のオープンソースの現状と AI の台頭) [外部リンク]」と題したレポートが公開されていました。

今やクラウドや業務システムでも当たり前に使われるようになったオープンソースですが、オープンソースの現状 について詳しくレポートされていましたので、ポイントを絞ってご紹介します。

まず、今回、Githubが公開したレポートでは、「AI、クラウド、Gitを中心としたオープンソースの活動がどのように変化し、開発者と組織の間でどのような影響を与えているのか?について調査した」とあります。どうしても日本国内の動向に目が行きがちですので、世界に目を向ける機会を与えてくれる大変有難いレポートです。感謝!

3つのトレンド

さて、本題ですが、レポートの冒頭では、2023年に発生した大きなトレンドを3つ紹介しています。それが以下。

  • 多くの開発者が生成AIを活用
  • クラウドネイティブアプリケーションを大規模に運用
  • オープンソースに貢献する開発者が増えた

生成AIの活用や多くのシステムがクラウドネイティブアプリケーションをベースによって開発・運用されていることについては、既に多くの方が検討もしくは既に実施されていることと思いますので、ここで詳細についての解説は割愛させて頂きますが、個人的に気になったのは3番目の「オープンソースに貢献する開発者が増えた」です。

国内でオープンソースの開発プロジェクトに参加している開発者という話を耳にすることは極めて少ないのですが、密かに増えていたということに少々驚きました。

日本以外のどこかの国で参加者が増えているのか、それとも日本国内でも増えていたのか、わかりませんが、オープンソースに貢献する開発者が増えるということは、開発スキルの向上だけではなく、この業界自体の発展の礎にもなりますのでとても素晴らしいことですね。

Geographic heatmap of developer(開発者の地理的ヒートマップ)

Github上でアカウントをつくっている開発者がどこの国・地域に所属しているのかをヒートマップで表したのが、このマップです。

geographic heatmap of developer(外部リンク)

このマップを見ると、アメリカがダントツ。次に続くのがインド、中国、ロシア、ドイツなどのヨーロッパと続き、日本はというとカナダ、ブラジル、メキシコと同じカラーで位置づけられています。

Githubの利用者数や人口についても国ごとに差がありますので、Githubが公開したレポートだけで一概に判断することはできないのですが、米国や中国、インド、ブラジルなどに置いて行かれない為にも、日本の開発者をもっと増やし育てていくことが極めて重要になるのではと改めて考えさせられました。

astest growing developer communities in Asia Pacific(アジアで急速に成長している開発者コミュニティ)

今回のレポートでは、「astest growing developer communities in Asia Pacific(英訳:アジアで急速に成長している開発者コミュニティ」についてのデータも公開されています。

前年比での成長率トップは、シンガポール。日本はベトナム、インドネシアに続く6位。

成長率トップ10の中で公開されている開発者の数のトップはインド。インドは1320万人以上の開発者。対して日本はインドネシアに続く3位の280万人。

単純計算ですが、2021年時点で14億人を超えたインドの人口に対し、1320万人。人口比率ですと約0.94%。日本は人口比率でいうと約2.23%となりますので、Github上の開発者が人口に占める割合的には多くないのが現状ですが、インドの人口の数と1300万人を超える開発者の数は、諸外国にとっても十分過ぎる程の脅威となることは間違いありません。

2023年の世界的なIT・開発者の動向がわかりますので、是非、一読してみてください。

今日も一日頑張りましょう!