日本の大手マスコミ等でも大々的に取り上げられていますが、米連邦通信委員会(FCC: Federal Communications Commission)は、2022年3月25日、ロシアのセキュリティ企業であるカスペルスキー社を「FCC Expands List of Equipment and Services That Pose Security Threatの中で、国家安全保障上の脅威とみなす機器とサービスのリストに追加しました。

カスペルスキー社のセキュリティ製品は、日本国内でも個人・法人共に多くの利用者を持っており、今は総合セキュリティソフトとして、約200か国、4億ユーザーを超える利用者がいるセキュリティソフトメーカーです。

日本国内でも多くの利用者を抱えているカスペルスキー

日本国内で販売されている多くのパソコンでも、Dynabookのようにカスペルスキー製品をトライアルとしてプレインストールされ販売されているケースも多くみられます。

今回のFCCの発表は、あくまでも米国向けですので、FCCの決定がすべてではありませんが、気になる場合は現在お使いのPCにどのようなセキュリティソフトがインストールされているか確認してみるといいでしょう。

Dynabook よくある質問「ウイルス/セキュリティソフトはプレインストールされていますか?」(外部リンク)

気になる米連邦通信委員会(FCC: Federal Communications Commission)発表の内容

3月25日に発表した「FCC Expands List of Equipment and Services That Pose Security Threat」はこちら(外部リンク)のページより見ることができます。

多くの報道では、ロシアのカルペルスキー社がリストに追加されたことがクローズされ報道されていますが、今回のリストでは、カルペルスキー以外にも、中国電信(China Telecom (Americas) Corp.)米州 と 中国移動(China Mobile International (USA) Inc.)インターナショナルUSAもFCCが発表した今回のリストに追加されています。2021年にリストに追加されたファーウェイやZTE)など5社に続いて、新たに中国企業2社が追加されています。

3月28日には、カルペルスキー社が声明を発表

米連邦通信委員会(FCC: Federal Communications Commission)が3月25日に発表した「FCC Expands List of Equipment and Services That Pose Security Threat」内容について、カルペルスキー社が3月28日に「米国連邦通信委員会(FCC)の告示に関するカスペルスキーの声明」を発表しています。

カスペルスキーの声明の詳細は、こちら(外部リンク)を見て頂くとして、カスペルスキー社の声明を簡単にまとめると、「カルペルスキーはFCCの決定に失望している。カルペルスキー製品の技術的な評価によるものではなく政治的な理由によるもの。カルペルスキーの利用者にはカルペルスキー製品の品質と安全を保証する。」としています。

どちらに真実があるかは、カスペルスキー製品を徹底的に検討するか、カスペルスキー社が外部の検査機関などに検査を依頼し、安全性を証明するなどしmなければ、私達は真実を確かめる方法はない訳ですが、、

2017年には、ロシア政府が関与するハッカー集団が、Kaspersky Labのウィルス対策ソフトウエアを経由して、NSA(米国家安全保障局)の極秘情報を盗み出したと米Wall Street Journalに報じられたこともあるカルペルスキー社ですので、今後も米から露企業への圧力は続くと思われますので、もし、今現在、カスペルスキー製品をお使いの方、企業は、どのような情報が米国の政府機関や報道各社から出てくるのか?等々の動きについて、今後も注視していくべきかと思います。

また、情報がでてきたら、記事にしたいと思います。