Node.js技術運営委員会が、Node.js version15の正式版をリリースとしたと発表しました。今後はNode.js version15がメインのリリースラインとなり、今月後半にはNode.js version14はLTS(Long Term Support:長期サポート)に昇格するとのこと。但し、今回リリースされたVersion15は、奇数バージョンとしてリリースされている為、LTSへの昇格はしないとしていますので、長期的なサポートが求められると現時点で分かっているプロジェクトでの利用についてはNode.js version14の採用を引き続き検討する必要があるでしょう。因みに、Node.js version14は、2023年の4月までサポートされるとのことですが、version15 は2021年半ばにメンテナンスリリースを停止する予定だそうです。

LTS(Long Term Support:長期サポート)とは

LTSは、ソフトウエアの安定したリリースの期間が、標準版のソフトウエアよりも長期間にわたって維持される製品のライフサイクル管理ポリシーのことです。長期間の安定したサポートが求められる場合には、LTSバージョンのソフトウエアの選択が求められます。

Node.js version15のダウンロード

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この記事を書いている2020年10月23日(JST)時点で、Linux、Windows、MacすべてのOS用として15.0.1が提供されています。

Node.js version15で提供される機能(一部)

  • AbortController
  • N-API Version 7
  • npm 7
  • Throw on unhandled rejections
  • QUIC (experimental)
  • V8 8.6

上記はNode.js version15で提供される機能の一部ということですが、「QUIC (experimental)」が採用されていることに注目しています。QUICはHTTP/3のIDPベースのトランスポートプロトコルです。TLS1.3、flow control、error correction、connection migration、multiplexing等の高いセキュリティ機能を持っています。–experimental-quic をつけてコンパイルできるとのことですので、これを機会に是非実験しておきたい機能です。