Canonicalが、2020年10月15日に発表した軽量KubernetesであるMicroK8sの自律型HAですが、すでに開発者の間では人気がでてきているようですので、さくっとご紹介しておきます。
MicroK8sは、1つのSnapパッケージで、42フレーバーのLinuxにインストールされるKubernetesです。消費するディスク容量とメモリフットプリント(メモリの消費容量)が非常に小さいことが特長で、デスクトップやIoTデバイスなどでもKubernetesを利用することができることが開発者の間で人気が広がった理由です。
Snapsとは
Snapはsnapcraft registerでアプリ名のリクエストやsnapcraft push でアップロード、snapcraft releaseで公開が可能なLinuxのパッケージ管理システムです。パッケージの登録やアップデートを一日以内に実行するができるのが大きな特長です。Ubuntu、CentOS、Debianなどでサポートされています。
MicroK8sの特長
- 3つ以上のノードがクラスター化されると、HAが自動的に有効になり、データストアはノード間で自動的に移行し、障害が発生した場合にクォーラムを維持する。
- 3つ以上のノードがある場合は、will be standby candidatesスタンバイ候補になり、ノードがダウンすると自動的にプロモートされる。
- トランザクションロールバックとセキュリティパッチの自動適用。
- HA MicroK8sを利用する為には、クラスター内に最低3つのノードが必要。
- すべてのノードはAPIサーバーとして稼働している。障害時の切り替え用APIエンドポイントとして利用。
- データストアは、CanonicalのSqliteであるDqliteが利用されている。
- 既に本番ワークロードにおける復元力を獲得している。
MicroK8sの入手先
MicroK8sのダウンロードはこちら
MicroK8sの登場によって、より簡単にゼロオペレーションを実現する環境が整ってきましたので、時間がある時にでも、さらっと試してみるもの良いかと思います。