CloudEndureによるマイグレーション手順
CloudEndureによるマイグレーション手順を簡単にまとめてみました。
時間があるときにでも詳しい解説を追加していきたいと思っていますが、ざっくり以下の流れで進んでいけばCloudEndureによるマイグレーション(移行)作業を進めていくことができます。
- ライセンスを取得する。https://migration-register.cloudendure.com/
- AWSコンソールよりCloudEndure用アカウントを作成する。
- CloudEndure管理画面より(アクセスキー、シークレットアクセスキー)を登録を登録する。
- 移行先リージョンやVPC情報も登録する。
- 移行元のサーバーにCloudEndureAgentをInstallする。
- CloudEndure管理画面にキーを入力する。
- 移行対象ドライブを指定する。
- 移行先サーバーのインスタンスタイプ・IPアドレスなどの設定を行う。
- カットオーバー実行
CloudEndureのフリーライセンスの取得方法につきましては、こちらの記事をご覧ください。
CloudEndure マイグレーションの注意点
CloudEndureを使用してマイグレーションを行う際に頭の中に入れておきたい注意点がいくつかありますので、それらをまとめてご紹介します。
- CloudEndure Agentをインストール際に、AWSとの認証の為、 HTTPS(Port:443)通信が必要です。万が一、移行元の環境で移行元サーバーからインターネットへのHTTPS通信が遮断されている場合には、予め通信を許可しておく必要があります。
- OSやアプリケーションのラインセスに注意が必要。
- Windows Serverはオンサイトライセンスが適用が、RedHatLinuxは別途CloudAccessラインセンスが必要になります。
- Windows Serverの場合は、.Net Framework3.5をあらかじめインストールしておく必要があります。
- その他、いろいろとうまくいかないケースが多々発生!
AWSのエンジニアの方にも伺ったのですが、100%CloudEndureでのマイグレーションが成功する訳ではありません、成功率はおよそ2~3割程度…です。とのこと。特に、エンタープライズで多いのはWindowsサーバーを移行させたいという際に、オンプレにあるサーバーの.netのバージョンが古かったり、セキュリティ系のエージェントがインストールされていたりする場合、CloudEndureによるマイグレーションが失敗する場合がありますので、予め移行元のサーバーの環境をテスト環境に構築し、テストを行うなどの準備はしておいたほうがいいでしょう。
結論
CloudEndureは、銀の弾ではない。ダメ元でとりあえずCloudEndureを試してみて、どうしてもトラブルを解消できない場合には他の方法にてマイグレーションを実施する。CloudEndureが失敗したことを想定し、必ずスケジュールには予備日を用意しておく。
以上になります。お疲れ様でした。