NVIDIA製CPU スーパーコンピューターはNVIDIAの時代に?

NVIDIAが現地時間2021年4月12日にARMとタッグを組み、GRACE(グレース)」と呼ばれるデータセンター向けのCPUを2023年に投入すると発表しました。

機械学習は、いよいよGPUからCPUへ完全移行するのか??と一瞬思ったのですが、NVIDIAが発表した内容をよく読むと、「GraceとNVIDIA GPUの組み合わせでディープラーニングの1兆パラメータモデルの学習処理に1カ月かかるところを3日に短縮できる」と発表したとありました。なるほど💦 

昨年の9月にARMLimitedの株式をSoftBank Group Capital Limitedとソフトバンク・ビジョン・ファンドと売買契約を締結した結果ですね。

それにしても、今回の発表でNVIDIAは、「Graceは、x86の10倍の速度がでる」と大きくでましたので、近い将来のビジョンに余程の自信を持っているようです。

NVIDIAは、サーバーチップの世界でIntelに挑戦する企業に

今回の発表を受けて、NVIDIAはサーバーチップの世界でIntelに挑戦する企業となりました。

12日の発表直後には、NVIDIAの株式は、575$前後で取引されていた株が大きく値上がりし、610$前後で取引されています。5年前には35$付近で取引されていたNVIDIAの株式が今や600$を超えて取引されていますので、NVIDIAの株主は、まるでジェット気流にでものったような気分になっているかもしれません。

一方で、インテルの株式は、今回のNVIDIAの発表をうけ、3$前後値下がりしています。

ゲーム用GPUからAI自動車運転、そしてAI用サーバーチップ

NVIDIAは、2017年5月にトヨタとAIを使った自動車運転開発で協業すると発表しています。

また、テスラ、アウディ、ダイムラー、ボルボなどの大手自動車メーカーもNVIDIAのAI自動車運転プラットフォームの採用を決めていますので、ゲーム用GPU、AI自動車運転、そして、今回のデータセンター向けCPU参入の発表となりましたので、もしかすると、今後、数年の間でARM自体によるCPUの世界への参入についても大きな変化が訪れるかもしれません。

今日も一日頑張りましょう!

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